自転車に初めて乗ったのは、たぶん小学校の低学年だと思うのだが、記憶にない。
それからの僕と自転車との付き合い。その長〜い付き合いで、自転車の手入れ(メンテナンス)をした経験がなかった。
油を注す事も一切なく、風雨にさらされて錆びまみれになれば、
錆び落としを使う程度だった。
鍵の掛け忘れで盗難にあった事も複数回ある。
その時は自転車が盗まれた悔しさや、出費を余儀なくされる腹立ちは当然あるのだが、
自分の大事なモノを失ったという思いは少なかった。
当時、乗っていた自転車はママチャリ、
2万円前後の製品を選んでいたのだが、その選択に苦労することはなかった。
(お店の人の助言と色の好み程度で選んでいた)
何種類もある自転車からひとつを選んだのだが、
でもそれは右隣の物でも左隣の物でも大差なかったわけだ。
僕のママチャリは道具としては働いてくれたが、
モノとしての愛着はわかなかった。
ママチャリに愛着を持てなかった僕が悪いのか、
愛着の気持ちを起こさせなかったママチャリに罪があるのか。
スーパーとかに駐輪している自転車の持ち主も
僕の同類の人が多いのかな。
錆が目立ち始めたフレーム、
赤茶色のチェーン、破れているサドル。
多くがママチャリ自転車。
その姿を見ていると、
ヤクザな男に精一杯つくす健気な女性を思い浮か
べてしまう。
手を油まみれにしながら、愛車のクリーニング。チェーンの汚れを落として、ギヤの清掃をする。
自転車を買って初めてのメンテナンス。
長い付き合いをしたいと思うね。
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